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東京都足立区千住寿町8-2

糖尿病内科

糖尿病とは

 

 糖尿病とは、常に血糖値の高い状態を言います。血糖値とは血液中のブドウ糖濃度のことで、健康であれば、膵臓から分泌されるホルモンの一種インスリンが血液中の糖分を組織に取り込ませることで、上がった血糖値を下げるという働きをします。
しかし、これが何かしらの原因で働かなくなる(インスリンの分泌量が足りなくなる、あるいは量が充分であっても機能しなくなる)と、食事などをすることにより血液中の糖分が吸収されることで上がる血糖値は、下がることなく常に高い状態が続くようになります。そして、血液中の糖分(血糖)が増えてしまい、これが長期間続くと、肝臓で脂肪になったり、腎臓から尿糖が排泄するようになります。この状態が糖尿病です。
糖尿病を発症すると、細小血管を中心に血管がダメージを受けるようになり、動脈硬化を発症するようになります。自覚症状が乏しいことから糖尿病は放置しやすい疾患ですが、何もしないままだと、糖尿病による合併症(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害は糖尿病三大合併症)を起こすリスクが高まります。さらに動脈硬化を促進させると大血管障害(心筋梗塞、狭心症、脳卒中など)を発症することもあります。

診療内容

 

 糖尿病は完治させるのが困難な病気なので、治療には長い時間を要することになりますが、大事なのは、血糖値をしっかりコントロールして、合併症を防ぐことにあります。その中でも基本ともいえる治療方法が生活習慣の改善で食事療法と運動療法です。
当院で食事療法を行う患者様には、最初のうちから糖質制限を行うとすぐに対応できなくなるおそれが考えられますので、無理のない食生活を提案しております。具体的には、炭水化物・タンパク質・脂質の割合を、5:2:2としております。この比率は、これまでの経験から患者様がストレスを感じることなく長続きできる値でもあります。無理をさせないこと、またどのような食事を行うことで血糖のコントロールがしやすくなるかといったことも理解していただくことが長く続けられる秘訣だと考えています。
また、運動療法についても無理のないプログラム(散歩やウォーキング程度の有酸素運動など)で長く続けられるメニューを提案しておりますので、ぜひご相談ください。運動療法には、肥満の解消のほかにも、食後に運動を行うことで食後高血糖を抑える、運動を持続していくことでインスリン抵抗性を改善させるという効果も認められています。
なお、食事療法や運動療法のみでは大きな改善がみられない場合ですが、1型の場合は、多くの場合インスリン療法(注射)になります。インスリン療法とは、注射により体外からインスリンを適切に補充する治療(1日4回の注射が必要)です。インスリンを補充することで血糖値のコントロールが容易となりますが、食事療法と運動療法は並行して行います。
2型の場合は、食事療法と運動療法に追加する形で薬物療法が行われます。主に経口血糖降下薬の服用により、血糖のコントロールを得られるようにします。なお、経口血糖降下薬には、インスリンの分泌量を増やす薬、インスリン作用を改善する薬、糖の吸収と排泄を調整する薬などがあり、患者様の症状などから医師が処方する薬を判断しますが、場合によっては他の薬と組み合わせることもあります。また、薬物療法でも効果がみられない場合は、インスリン療法が行われます。

次のような症状の患者様はお気軽にご相談ください

 

•健診等で「血糖値の異常」を指摘された
•このごろ目立って太ってきた
•いくらでも食べられる
•急に甘いものがほしくなる
•よく食べるのに痩せる
•ひどく喉が渇く
•尿の回数が多く、量も多い
•尿の臭いが気になる
•いつも残尿感がある
•下腹部が痒い
•手足がしびれる
•足がむくむ
•やけどや怪我の痛みを感じない など

診療日時

■毎週 火曜日
9:00~12:00、13:30~17:00